池上遼一2
この人はホントに絵が凄い
こういう絵はなかなか書けるものじゃない
「HEAT」の世界観から最近抜け出せないからこう思うのかもしれないけど
惜しむべきは、これでお話も書けたらなぁと思う
そうすれば天下無双の漢なのに
つまり存在感が桁違いに上がるのになぁ
池上遼一本人はめちゃくちゃ優しくてどちらかというと内向的な、内省的な性格なのはよく分かる。つまりまぁオタク人間だと思う。
だからスパイダーマンみたいな作品が出来るわけだし。あれは思春期が出てて面白い。
ただそこを色んな作家が補ってるのも良いのかもねぇ
武論尊との相性は結構良い気もする
ていうか武論尊は女の人を上手く作るなぁ
ただ武論尊は読み手の状態によってはガチガチの理屈尽めに見える時もあるからたぶんパッと爆発しないんだよねぇ
いや北斗の拳を爆発してないとかは言わないけど…もっと池上タックの奴もメジャーになつていいよなぁ。いや十分メジャーなんだけども。
ただ武論尊と池上遼一って、お互いのことを正確に測れ過ぎてる部分があるというか、実は2人ともえらい素直な性格だから深みがありそうでないというか…つまり、なんか完成度の約束されたような作品になってしまうんだよなぁ
それは小池一夫とかも同じだけど
その点だとやっぱ池上遼一本人がお話も書いた奴の方が良いかも
じとっとした話になりがちだけど、それもまぁアジだと思う
この時の絵の迫力と色気といったら
あとボクシング漫画って、なんか誰が書いてもある一定以上の面白さが出るのが不思議だ
やっぱり若い男のパトスみたいなのは何か持ってるよな
あの人はあしたのジョーをバイブルって言うくらいだからそういうの大好きだと思うんだけど
だけどそういう部分を敢えて避ける、避けてるのが高橋留美子の世界観でもあるわけで
まぁその話はまた別の時に
あの人の絵はもう1つのイデアみたいな、キャラクターってものの真髄を尽くしたような絵だよなぁ