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あー


久しぶりにめぞん一刻読んだ  


一か月ぶりに

もうホントにキツい

一時期読みすぎてかえって分からなくなってたけど、暫く置いたらまたキツくなった。ホントにこれには…参ってしまう。

結局のところ何で俺がこんなに長い間ずーーーっとめぞん一刻めぞん一刻言ってるかと言うと、あまりにも心が締め付けられたから。

それには2つ理由がある

まず何よりもお話が、登場人物の掛け合いが、響子さんと五代くんの2人が、もう愛おしすぎるから。これはもう読んだ人なら全員分かるはず。基礎演のクラスで1人だけめぞん一刻どっぷり読んだ女の子がいて初めて生でめぞんを語り合ったんだけど、言葉じゃホント全然足りないというか、表現しようのないものなんだよ。あの感動は。感動…なんて間延びしたものじゃなくて、もっとこう…言い表せないなぁ。俺は初めて読んだ時には、読みながら息が出来なくなった。それくらいまず単純に雷が体走る。


2つ目が、この作品は俺が生まれて初めて「自分には真似できない…」って思った作品だったから。驕りと言われても構わないけど、俺は今まで読んできた作品はたいてい「まぁ…これはまぁ、簡単に真似できるな」って思うものばかりだった。技術はさておき、まぁこの作者のことなんざ大体わかるわ、みたいな。同年代よりは沢山モノに触れてるはずだけど。傾向と対策じゃないけど、だいたい小説でも漫画でも映画でも美術でも何でも、数多のジャンルで、その作者たちの脳内や生い立ち、美学、倫理観みたいなのはたいてい想像できた。ある枠には収められると思った。クラッシックの一部は分からないけど。もちろん驕りではあるというか、それはつまり俺が自分と作者の距離を測って構築し直すのがわりと容易いと感じた程度なんだろうけど、まぁそれでもそれくらい何ともなく出来た。けどめぞん一刻はその全てが分からなかった。つまり高橋留美子っていう作家が俺にはとことん分からなかった。距離が全く見えない。頭の使い方がまるで違うと思った。それは俺と違うのみならず、これまでの数多の創作家たちと違うと思った。距離が見えないといっても、実は笑いのセンスというか…あのバタ臭いようなものが好きな感じは実は俺とそっくりだとは思う。ドタバタは俺もいの一番に好きなジャンルだ。なんというか、生理感覚みたいなものは近い。だけど何かが決定的に違う。その違う部分が底知れない。俺の脳みその全くの盲点の部分。俺は昔Twitterで「高橋留美子は1番近いようで、1番遠い」って書いたんだけど、そうなんだよ。今でもそう思う。ものすごくバランスがいい気もすれば、めちゃくちゃバランスが悪い気もする。もはやバランスなんて概念は無いような気もする。そうなるとあの人は何を持って選択をしているんだろう。好き嫌いだけなのか。でもうる星やつらを読むと、バランスを意識したようなギャグもある。まぁつまり俺にはホントに分からない人だ。インタビューなんかはフツーの感じなのに…作品だと見たことのない人に見える。あの人は本当に凄い才能を持っている。俺は大真面目に、とりあえず日本史上じゃ間違いなく余裕で断トツ1番才能のある人間だと思ってる。

ちなみに、うる星やつらとかは書けるのかと言われると、あの発想なら出る。ただ1話ごとにあの展開はできない。と書くと読んだことのない人には凄い展開の仕方なのかと勘違いされそうだけど、そうじゃない。むしろ凄いのでも意外性があるのでも、逆に既視感があるわけでもない。既視感があるのは藤波父が絡む時くらい。なんというか…本当に言い様が無いんだけど、漫画が上手い。というかあれは漫画なのか?とも思う。

といいつつ、うる星やつらってどんどん作品の感じが変わっていくから一概には言えない。後半に行くにつれて割とフツーのドタバタSFになっていってしまってる気がする。まぁ最終章はホントにグッとくるけど。



高橋留美子は今でも謎な作家ぶりを発揮していて、一度サンデーでリンネを読んで欲しいんだけど、たぶん今のどのギャグ漫画とも被らない雰囲気を持ってるから確かめてみてほしい。雰囲気っていうと、他にはない独特さがあるのかって勘違いされそうだけどそうじゃない。まぁある意味独特なのかもしれないけど、なんというか…凄く波がない。普通ギャグ漫画って押し引きで勝負するじゃん。それが全然ない。あれはまた不思議な作品だよ。あんま人気出てないけど。

人気出ないのはまぁ仕方ないとは思う
俺も昔の作品に比べたら1/1000のパワーも無いと思う。これは高橋留美子ファンとしては言い難い部分もあるんだけど、高橋留美子ってのはデビューからの最初の6年くらいがピークだとは思う。デビュー作の「勝手なやつら」から6年だから、まだうる星やつらめぞん一刻も連載してた頃。うる星やつらめぞん一刻も、終盤は少しだけ…本当に僅かに…ピーク時より薄まったような感覚を覚える。あ、大オチは2つとも絶世の出来だけどね。最終盤になってくるとまた力が戻るんだけど、そのちょっと前あたりに才能の枯渇が始まりかけてるのが感じられる。

それは短編集を読んでもらうともっと分かりやすい。この人はデビューからこれまで、年に少なくとも一本は短編を載せている。初期の短編はまさに天才。天才以外の何者でもないというか、これを20歳になるかならないかの少女?が書いていたのかという出来。そこからしばらくは短編の1つ1つに「凄み」が宿っている。ギャグ漫画なのに凄みを感じる。これは読んでみてもらわないと分からない。その頃に書かれた「人魚の森」の初期も凄い。

ただ短編も少しずつクオリティが低くなっていく。らんまの連載中くらいにはもう天才から一流くらいになってしまっていた。らんまはどんどんつまらなくなるしね。「人魚の森」は不定期連載だったのでうる星やつらとかの頃かららんまの終盤くらいまで書かれていたんだけど、一読するとその間の雰囲気の変化が顕著だ。この人は本当によく変わる。


ただ犬夜叉はすごく良い出来で、久しぶりに天才高橋留美子が帰ってきたと思う。けどそれでもピーク時には及ばない。十分天才的な作品だけど。


そしてリンネ。これはさっき言ったとおり。



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本当に…あなたはよく分からない…


距離が掴めない


高橋留美子が喋ってるサイトをいくつかのっけとくわ







ね、割と近い存在な気がしない?
けど漫画読んでみると自分との違いに驚くから
つまり「え、お前俺と似てると思ったけどこんなに凄いの!?こんな感じの人なの!?」っていう驚きというかショックというか謎というか違和感というか…から抜け出せない

一睡したら高橋留美子の構図の上手さ・面白さをうる星やつらで解説したい

やる気がある