エンタメ
エンタメ産業はイデオロギーの結晶であるし
何より面白いものだから俺は大好きだ
しかし今のエンタメ産業ってのは一体誰に向けたものなのかと最近思う
そう思い始めたのは正確には今のエンタメ産業は俺たち世代向けのものでは無いなという確信を持った後だ
だから俺たちはテレビを見ても面白くない。
当然だ。テレビのBGM、テレビに出てくる小ネタ、テレビのゲスト、テレビの出演者たちは俺たちの世代からしたら生まれる前のモノばかり。ある程度の予備知識が無いと楽しめない。俺たちはテレビを楽しめるように幼いうちから自然とそういった些細な部分を学習して来ていたように思う。結果俺たちにとってのテレビの楽しみ方というのはパロディ漫画を楽しんでいるのに近い。
実は俺はジャニーズが夜の遅くにやっているバラエティ番組が1番好きだ
正確には1番素直に面白さが分かる
感覚的に無理なく面白さを理解できる
俺が今の駆け出しのジャニーズたちと年代が近いからだ
同世代の人間の感覚というのは分かるものだ
そういった人たちが提供するエンタメは1番感覚的に理解しやすい
俺たちは、ポピュラー・売れっ子・全国区・大メジャーなタレントとしてダウンタウンを捉えている。物心ついた時からそういう風に思ってきた。
けれど今の40〜60代の人間からしたら全く違うだろう。
彼らにとってダウンタウンは極めて新しい感覚の存在だった。それまでとは全く違う感覚を持った同世代の登場だった。同世代の登場だったというのが重要だ。
ダウンタウンのように、俺たちと同世代で全く新しい感覚を与えてくれる存在が現れたら、俺たちはおそらく今後何十年もテレビというエンタメを楽しむことが出来るだろう。
今の40〜50代の人間たちには、そんな存在がダウンタウン以外にも山のようにいるのだ。
エンタメ産業が楽しくてしょうがないのは当然だろう。羨ましい限りだ。
つまり俺が言いたいのは
俺たちの世代はこの国のエンタメをフルで楽しめる位置にはいないということ。そしてその事を分かっていない奴が多い。上の世代からは「俺たちが1番楽しいものを、お前たちも楽しんでおいてくれや」と言われているんだぞ。ハッキリ言って舐められてんだ。
この国のエンタメを1番楽しんできたのは今の40〜60代の人間達だ
もう時代は平成生まれの俺たちの時代に突入しようというのに、未だに誰一人上の世代の連中は席を明け渡そうとせず、自分たち本位のエンタメを形成している。
俺たちは自分たちの時代を作っていない
未だに上の世代の時代に付き合い、付き合わされている
俺たちの世代にエンタメの本位がないのは俺たちの世代の実力不足なのか。違う。上の世代が根詰まりしている。
わがままが過ぎる。
いつまでも自分たちの本位でいさせて欲しいというのはわがままだ。
権利は確かにある。しかしこの世は社会である。社会は下に続いていくことを忘れている。
この世代はもうひとつ忘れていることがある
この世代は、自分たちが若い時から台頭してスターになれた人がとても多い世代だ。
それは何故かといえば
前の世代がすんなりと身を引いてくれたからだ
それは何故かといえば、話そうとすると極めて長くなる。60年代〜80年代のエンタメの年代流行を追って貰えば少し分かると思うので、参考になるサイトのURLを貼っておく。
触りだけ触れておくと
今の40〜60代より上の世代には「立派」な人が多かった。それは今の40〜60代が1番分かっているはずだ。今の40〜60代が若かった頃のエンタメはツッパリモノが多いが、ハッキリ言えばツッパらせて貰っていただけだ。まぁこんな話はもういいけど。
1つの話に20分以上かかり始めると途端にやる気が無くなる
もうそろそろこの話もいい
最後に1つ俺は提案したいことがある
歳上の言うことなんて無視しろよ
歳上連中のイデオロギーを追い出せよ
歳上の奴らなんて仇敵に他ならないだろ
そうやって今の歳上連中はエンタメ本位の座を勝ち取ったんだから俺たちだってそうやるべきだ
そうやって喧嘩売ってツッパリ通せないなら
俺たちは歳上連中が死ぬまで自分たちのエンタメを作って楽しめないね
お零れあずかって無気力にヘラヘラしてるだけで死ぬね
俺たちの世代のタレントなんて
歳上連中に噛み付くことも出来ないでイロモノ路線で可愛がってもらうことでしか新鮮味を出せていないんだぜ?アイドルですらな。
俺たちの世代がテレビに出ても何だか歳上連中に一定の距離感を保たれていることに違和感と不信感を感じとれよ。扱いの差を見て取れよ。なんでそれで満足して笑ってるんだよ気持ち悪ぃな。同世代の俺も巻き込むんじゃねぇよ。そんなんならテレビ出るな。公で働くな。公の場はイデオロギーを生んでしまうだよ。テレビ見て一般のアホも人の扱い方学ぶんだよ。それが文化文明になるんだよ。社会になるんだよ。分かれよそのくらいほんと。1人のマヌケは全体の足を引っ張るだよ。
次の話を書くやる気が出たら、エンタメ産業の「子供向け」について書くつもりだ